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「すべての源に到達することで、真理がわかります。すべてのものはどのようにしてこの世界に来たのか、人間はどのように出現したのか、どこに行くのか。こうした偉大な知識は、すべてサマディによって得られたのです。」
根源に帰ることで、すべてがわかるというお話。
ヨグマタ相川圭子さんのお話を聞いたときに、「氷が解けると水になり、水が熱せられると、水蒸気になって見えなくなる。」というあたりまえの話がでてきました。
私たちは目に見える肉体を持っていますが、死んでしまうといずれは跡形もなくなってしまいます。
修行を極めていくと、氷が水になり、水が水蒸気になるように、ご自身の体をコントロールできるようになることは十分ありえる話だと思いませんか?
あるいは水蒸気が水になり、水が氷となるように私たちはこの世に存在しているのかもしれません。
「シッダーマスターが示す悟りへの道」ヨグマタ相川圭子著
「サマディは偉大な歴史を持っています。偉大なマスター、シッダーヨギはサマディを行い、知恵の気づきを発達させ、神のような意志の力、サンカルパを強めて、人間の生命の真理を発見しました。」
ヨガではサマディという悟りは、8つの段階の最終段階にあたります。サマディは三昧(ざんまい)の語源とも言われています。
以前、チベット密教の本を読んだときに、悟りへの段階は8段階と書いてありました。ゾクチェンというのが8段階目でしたが、難しくて本を読んでもちんぷんかんぷんでした。
インドでは歴史的にサマディが行われてきており、本当にすごいものであるという認識が定着しているということです。日本ではヨグマタ相川圭子さんのすごさがどうも伝わっていない気がするのですが、本当にもったいないことではないでしょうか。
「シッダーマスターが示す悟りへの道」ヨグマタ相川圭子著
「古来、自己のためのサマディ修行が終わると、サマディに到達したシッダーヨギは、人々に真理を理解させ、人々を幸福にするため、サマディを公衆の前で行いました。人間にはどんな力があるのか、何が尊いのか、人は心や体を超えた純粋で無限の存在、至高なる神の分身であって、サマディでその真理となり、セルフとなり、至高なる存在になっていけるという事実を示すことで、神の力があることを知ってもらうために公開サマディを行うのです。人々のために、真理の証明のために、公開でサマディのデモンストレーションを行います。公開サマディはスピリチュアルな歴史の中でずっと行われてきました。」
ババジ(Maha Avtar Baba)という何千年も生きている方がいるという話は有名ですが、このような話を信用しない方もいることでしょう。サマディとはその場で一度死んで、また生き返るという行になります。キリストの復活もサマディと言われています。ヨグマタ相川圭子さんがサマディの行を行ったことも紛れもない事実です。理屈はよくわからない。しかしながら事実は事実・・・
「シッダーマスターが示す悟りへの道」 ヨグマタ相川圭子著
「宇宙とはいったい何なのか、人間の存在とはいったいどういうもので、どうなっているのか。そういったことをヒマラヤの聖者たちは探求し、内なる旅によって自己発見したのです。」
文明・科学が発達し、飛行機・ロケット・人工衛星・宇宙探査機・・・と開発され、今までわからなかったことが少しずつ解明されています。このままこの文明や科学が進歩したら、すべてがわかるようになるのでしょうか?外側のことに対する知識は増えても、内側のことは???
他人のことはよくわかるけど、自分自身のことはよくわからないのと同じような気がします。
シッダーマスターが示す悟りへの道
「本来サマディへの道、悟りへの道は、何生も何生もかかる厳しい道であり、仏陀やキリストといった特別なカルマの良い人や、ヒマラヤからのプレゼントで偉大なヒマラヤの聖者に出会い、カルマを浄めることができた人にしか起こり得なかったのですが、私がヒマラヤのマスターに出会い、サマディに達し、アヌグラハのシェアを行うことで、すべての人々に悟りへの道のチャンスが開かれたのです。」
以前は、キリスト教・仏教というと全く別の宗教と思っていましたが、いろいろ本を読んでいて、キリストも北インドの荒野で約40日間瞑想をしていたと書いてある本を見つけました。詳しい経歴は謎のままですが、ヒマラヤ聖者からの教えを受けていると考えるほうが妥当な気がします。
宗教の姿形は違っていても、本質は一つしかありません。仏教もヴェーダというインド哲学に由来しており、仏陀が全く自分で新しいものを考えたわけではありません。
スワミヴィヴェーカナンダ、パラマハンサヨガナンダ、スワミラーマなどもインドからアメリカに行きました。
ヒマラヤにすべての源があると私は思います。